大仏師(故)松久朋琳師
欄間彫刻を10年間彫りつつ、仏像を習い始めて、早40余年、木に携わって50余年になり、 大阪で最初の『仏像彫刻研究所』を開設し、今日に至っております。
京都の大仏師(故)松久朋琳師(四天王寺の1丈6尺の阿弥陀仏、1丈2尺の仁王像、成田山の20尺の不動明王制作者)に師事し、今も尚、師の生前の作品(お嬢様が所蔵)をお借りして毎年仏像展を主催させていただいており、平成22年で第35回を迎えます。(出品者50名、作品は80点)
ご依頼いただいた仏像にもアマチュア仏師として志す皆様にも真心を込めて仏像を作らせていただいております。
遠隔地の方々へは『通信教室』も開いており、仏像がお好きで彫り続けて下されば、どなたにも仏様を迎えることが可能です。
今後もますます自己の究明へと磨きを掛けて仏像を彫って参ります。
仏師 水戸岡伯翠
永年仏像を彫ってまいりますと、自分の心が形に顕われる事に気付きます。
やさしい心の人はそのままやさしいお顔となって顕われます。
そうでない人はそれなりのお顔となって出来ます。
恐ろしいようですが、また自分の心を感じます。
人々の仏性開発を願って一鑿一鑿、煩悩を削り取る…
そして一切衆生が救われることを仏像の魂に刻みこむことが、すなわち一刀三礼なのではないかと、 常に真実の心を込めて、刻むことを実行しています。
『心の向上と共にすばらしい物や形が与えられる』 これが真理なのです。
現在、私の健康、人間関係、仕事の技術等々あらゆるすばらしいご縁に生かされている事を実感している今日です。
一体の仏像が出来上がりますと、『仏像に救われたい』と諸霊が集縁して参ります。
仏像はただの彫刻、美術品でないことが良く解ります。
『良き仏を刻もうとする仏師の一念は、木像に残り 一切諸霊が集縁されることを知る一人の仏性開発を願って鑿先に折り込む』
『この泥が有ればこそ咲け蓮の華』
合掌
1941年 | 岡山県井原市井原町に生まれる |
1956年 | 大阪の榎芳欄間店に弟子入り |
1964年 | 彫刻欄間店開業 |
1967年 | 大仏師松久朋琳氏に師事 |
1973年 | 宗教芸術院大阪支部設立 |
1974年 | 大阪府森ノ宮青少年活動振興協会文化教室仏像彫刻講師 |
1975年 | 大阪府岸和田市立公民館文化教室仏像彫刻講師 |
1976年 | 第1回大阪仏像彫刻展開催 |
1985年 | 郷里岡山県井原市に於いて個展 |
1989年 | 大阪市梅田読売アカデミー文化教室仏像彫刻講師 |
1998年 | 日仏文化交流参加、フランス・エビアン市に於いて仏像、雛人形を出品 |
1999年 | 同上 |
2001年 | 雛人形展(大阪心斎橋大丸デパート) |
2004年 | 第29回大阪仏像彫刻展 |
2007年 | 第32回大阪仏像彫刻展 |
高知県室津 第二十五番 津照寺 |
延命地蔵立像(5尺)、佛と鬼-人の心-(2尺)不動明王坐像(1尺6寸) |
香川県小豆島 第四十二番 西之瀧 |
薬師如来立像(2尺5寸) |
大阪府富田林市 浄心山 願昭寺 |
弘法大師像(等身大)、不動明王三尊(等身大) |
岡山県井原市 常楽寺 |
モンテンルパの父 高野山大僧正加賀尾秀忍筆の松之絵図を衝立に彫刻(6尺3寸)、観音勢至菩薩(3尺)大日如来像(総高2尺5寸) |
高知県大豊群 定福寺 |
十一面観音立像(総高6尺) |
金沢市 藤華学園 |
阿弥陀如来像(8尺8寸) |
香川県小豆島 観音寺 |
弘法大師像(3尺) |
元総理大臣 細川護熙様 |
聖徳太子二才像(1尺2寸) |
日本剣道連盟顧問 西善延師 |
剣道藩士九段 西善延先生像(等身大)、肖像 入相の構(総高2尺3寸) |
大阪府泉大津市 宝蔵寺 |
阿弥陀三尊座像(5尺)、四天王像(1尺5寸) |
東京都立立川市 真如苑総本部様 |
玄奘三蔵法師像、初転法輪像、釈迦苦行像、深沙大将像(2尺5寸)、法顕三蔵の像 |